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CEOブログ チャレンジ精神こそ、川島製作所に流れるDNA

チャレンジ精神こそ、川島製作所に流れるDNA

2021年が始まりました。みなさん、本年もよろしくお願いいたします。
新年早々、当社の本社がある埼玉県を含む1都3県で緊急事態宣言が発令されるなど、コロナ禍は収まるどころか真の正念場を迎えている様相を示していますが、そのような状況でも前向きに明るく、社員やお取引先様、当社に関わるみなさんがワクワクできるサービスや仕事環境をどう作っていくか……、経営者の使命として気持ちを新たにしています。

さて、昨年から進めている書籍制作の過程で100年以上続く当社の歴史を再確認しています。

■当社旧カタログ

100年前と言えば、第一次世界大戦が終戦してすぐ――という時代です。その後も、第二次世界大戦があり、戦後復興を経験、バブル景気とその崩壊、IT革命など、様々な出来事がありました。
私たちの包装機で包まれた商品が並ぶ小売の現場ひとつとっても、商店街からスーパーマーケット、コンビニエンスストアやドラッグストアの発展など日々進化しています。そのような目まぐるしい変化の中で、川島製作所の包装機をいまも必要としていただけているのは、それぞれの時代や環境に適応してきたからです。
その源泉は「チャレンジ精神」。これに尽きると強く感じました。

そして、先人たちのチャレンジに感動する一方、いま私たちに最も足りないこともまた「チャレンジ精神」かもしれない……。そんな思いも頭をよぎりました。

2021年は新たな川島製作所の歴史を刻む、チャレンジの第一歩となる年にしてまいります。

まちを歩けば、川島製作所に当たる

さて、現在の当社は、そうした先人の努力があって、包装機業界では一目置いていただける存在として事業を継続できています。
私たちの包装機が関わる商品は、食品や日用品など、みなさんの生活に欠かせないものばかりです。全国のスーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストア、各地のお土産物屋さん、どこを探しても見つかるはずです。

「まちを歩けば、川島製作所に当たる」と言っても過言ではありません。

本ブログで商品ひとつひとつのご紹介はできませんが、ぜひ会社説明会などの機会に、本社のエントランスに足をお運びください。「あの商品の包装をしていたのか!」と驚いていただけるのではないかと思います。

インターン情報はこちらから(マイナビへリンクします)

次代を担う最高傑作機を。そして100年後の未来へ

川島製作所は、初めから包装機メーカーであったわけではなく、創業当時は、製菓・製飴機械の製造と販売を行っていました。
そして、機械メーカーが軍需産業への協力を求められていた第二次大戦後の1946年(昭和21年)、同業者に先駆け、キャラメル・キャンディ・チョコレートなどの製菓機械の製造を開始。この年より、自動包装機の研究開発を始め、事業における包装機の割合を増やしていくことになります。

製菓機械メーカーから包装機メーカーへと移行していく中で、1949年(昭和24年)に現在まで続く、川島製作所の礎を築いた名機「キャラメル自動包装機(KH)」が生まれます。
KHは、全国のお菓子メーカーに納入され、トータルの販売実績は3000台を超えています(包装機は100台超えればヒット、1000台超えれば大ヒットです)。

さらに、1964年(昭和39年)、和菓子などを包む「GW-4K角折包装機」を開発。当時の資料には「22歳の青年の柔軟な発想と思考から誕生したカワシマの最高傑作機」とのメモが残っています。
以降も、縦ピロー、横ピロー、上包みなど、時代に寄り添い、包装の革新的な発明を続けてまいりました。

包装機ラインナップ(製品情報ページへリンクします)

GW-4Kのエピソードのように、意欲ある若者がチャンスを掴める風土は、当社の魅力のひとつです。
この伝統は、これからも変わることはありません。また、絶対に変えてはいけないものだと考えます。
「新しい包装機を作ってみたい!」という、チャレンジ精神あふれる方々との出会いを心待ちにしています。

また、前回のCEOブログでも触れましたが、私はこれからの100年を見据え、今後、当社を良い意味で“包装機メーカーの枠に収まらない企業”に変えていきたいと考えています。“包装機を作るメーカー”としても、もちろん新しい包装機への挑戦を続けていきますが、加えて、“包み”“装う”企業へ進化する挑戦を意識しています。
前回のCEOブログで触れた、人員構成や環境についての改革はその第一歩。その上で、既存の包装機の枠を越えた、包み、装うためのソリューションを実現したい。“包装機メーカー”ではなく、“包装メーカー”になることが、次の100年を生き残るために必要不可欠だと思うのです。そのビジョンについても、次回以降のCEOブログで触れていきます。

短期的目標は“こだわり”と“お客様の喜び”

このような大きなビジョンを提示すると、逆に元々機械メーカーで就職を考えておられた方などは、川島製作所でどのような仕事をすればいいのか、イメージがしにくいかもしれません。
また、私たち自身も、未来の包装とは何かを手探りで考えている最中です。

とはいえ、そのような心配はご無用です。新入社員がやるべきことは、私たちがしっかりと提示していきます。それが先輩たちの仕事でもあります(もちろん、「こんなことができれば包装機メーカーの枠を越えられる」といったアイデアがあれば、積極的に発言してください)。

前回述べたように、川島製作所は「もの作りで世界を変えたい」と考えるみなさんに入社していただきたいと思っていますが、それは長期的なビジョンです。現時点で正解の形が見えているわけでもありません。
一方、日々の現場でみなさんに取り組んでいただきたいことについては、明確な基準があります。

それは、“徹底的にこだわって”“お客様に喜んでいただける仕事をする”ことです。

もの作りには、こだわりが必要です。なんとなくの仕事は、完成品を見れば必ず見透かされます。新入社員に先輩と同等のスキルなど求めません。
ただ、いまの自分にできる精一杯のこだわりを、日々の仕事に込めていただきたいと思っています。

――と言いながら、私自身も入社したばかりの頃、会社から自由な発想ができる機会を与えてもらったばかりに、好き勝手に包装機を作っていた時期もありました(私もまたチャンスを与えられた若者だったわけです)。
しかし、その包装機は、いま思えば単なる自己満足でした。こだわりを込めて、自分なりの面白みはありましたが、お客様に喜んでいただける包装機ではなかったのです。

現代美術のようなアートなら、どのようなこだわりでも問題はありません。しかし、私たちが包装機を提供しているのは、お菓子や日用品などのメーカーさんです。お客様の商品の製造に役立つ包装機でなければ、当社の機械を選んでいただくことはできないのです。
ですから、こだわりが向く方向が、自己満足や“作品”としての完成度であってはならない。お客様に喜んでいただける“商品”を生み出してこそ、そのこだわりにも価値が生まれます。

仕事を通じて、震えるほどの感動を体験してほしい

この2つは、みなさん自身の幸せに直結すると確信しています。なぜなら私自身が、徹底的にこだわった仕事で、お客様に心から喜んでいただけたときに、これまでに感じたことのない大きな感動を覚えたからです。

自己満足のこだわり止まりの自由な社員であった私が、初めて働く喜びに深く触れ、感動を覚えたのは、「川島さんの機械に未来を感じた。ぜひ使ってみたい」とおっしゃってくれた、あるメーカーの方とのプロジェクトでした。
その方の期待に応えるために、寝食を忘れるほどに仕事に打ち込み、最終的にその方だけでなく、当初は川島製作所の包装機の導入に反対していたプロジェクトの責任者にも喜んでいただくことができました。このとき、彼らと交わした「熱い握手」はいまでも忘れられません。

これから当社で包装機作りや、“包み”“装う“事業を共にするだろう方々には、仕事を通じて、震えるような喜びや感動を体験してもらいたい。そのために、経営者として背中を押せる体制を構築していきます。

私も最初は、ただのもの作りが好きな若者でした。それが、ひとつの仕事がきっかけで人生観すら変わったのです。もの作りの現場でしか味わえない感動を、ぜひ当社で経験していただきたいと思っています。

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